他の競馬場は新設を機会に遠くに移転したが、ここだけは40有余年市民に親しまれてきたこの地から離れず、駅からも一番近い。根室本線下り列車が帯広に近づくと車窓から南方に競馬場のスタンドが住宅地の屋根越しに見えてくる。これはあたかも伝統ある馬産地十勝を象徴するような建物だ。競馬場の正面堀沿に走っている道路は交通も頻繁だが都会の中心に広大な緑地が存在していることは、清澄な空気を保存することや防災面の必要性をも考えているようだ。現在地は帯広市西13条南9丁目、駅から約2キロメートル、十勝農業協同組合連合会所有。